>>116
ステレオ初期には同じレコーディングセッションでステレオ用とモノ用のまったく別々の
マイクセッティング,ミキサー,レコーダーを同時に走らせて録音していた場合があり,
ステレオとモノは最初からまったく別物の音になっていることも多いです。また,マイクは
同じのを使っても,ミキサーでステレオ用,モノ用のミックスを別々につくって別々の
レコーダーに送っている場合もあります。この場合も音は(楽器のバランスなども)かなり
違います。レコーディングセッションではステレオ用のテープしか作られなくても,
マルチトラックの場合,それをカッティング用のマスターに編集する時にステレオ用とモノ用で
別々のミキシングが行われていれば,やはり音は異なります。このときにステレオとモノで
テイクの違うセッションテープが使われる(演奏に差がある)場合もあります。そして,
カッティングの時にもステレオとモノとでは別のカッティングアンプ,カッターヘッドが
使われるので音に差が出ます。

もっとも60年代も末になると,ステレオ用のマスターを単に左右ミックスしただけの
ものからステレオ用のカッターヘッドで切ったモノ盤も増えます。こういうのには
モノ盤としての存在価値は低いです。CDでステレオとモノがわざわざ別に出たり,
同時収録されてる場合は上の「テイク違い」が主な理由でしょうね。