バロックは「理解」が必要でロマン派はそうでないとは、また奇天烈な。

フーガの「輪唱」レベルの理解なら、耳だけの子供にでも出来るし、逆に、
ロマン派でも「和音の借用」「和音構成音の変位」「遠隔転調」といったことを
理解すれば、(それはフーガで「応答」「対唱」「変応」といった技巧を知っているのと
同様に)もっと楽しめるよ。

作曲学生は別として、偉大な作曲家は理論で曲を書いているのではないから、
理論に対する例外は古今の傑作の至る所にある。その例外に潜むロジックを
理解することが、その作曲家の才能の希有さを確認することになる場合は
極めて多い。