行ってきました「役人」バレエ。いやあ、よかったっす。
#今ままで気づかなかったけど、これ原曲は「パントマイム」ということになって
いるんですよね。いつからバレエが当然になったのやら。

悪口の方から書いておくと、オケはもっとしっかりしてほしかったなあ。難曲をピット
に合わせて人数減らした編成でやっていたため、迫力に欠けるのはある程度仕方
ないと思いますが。合唱は当然オルガンで代用。

木管陣はなかなか色気のある演奏をしていましたが、打楽器ととりわけ金管が
明らかに力不足でした。特にペット。役人と少女の追跡劇の前のミュートをつけて
ふがふが吹きまくるところはもちっとがんばらんといかんです。その後の追跡の
フガートも、演出の都合かオケの力量不足か、妙に遅くて盛り上げ不足に不満。

でも、やっぱり生身の人間があってこその舞台作品なんですねえ。役人が身ぐるみ
はがれてボコられて腹を立て続けに刺されて吊るされる過程が楽曲のどの部分に
照応しているかなどなど、非常に楽しみながら見聞きできました。
誘惑の踊りを体育座りして見ていた役人が、いろいろなパートで動機の断片が
ざわめきだすにつれだんだん姿勢を変えていくところとかは実に面白かったです。

お約束ですが、プリマはレオタード姿で(さすがに全裸のわけはない)、終幕近くで
エチーな絡みを存分に堪能。「ああ、脚の間に役人が」などと見入ってしまっただめな
私であったよ。でも実演で初めて気づいたのですが、これって少女の成長物語でも
あるんですね。最初は物のように2枚に折り畳まれてならず者らに運ばれていた
少女が、最後は連中を自ら追いやって役人の死を看取る、という変化が印象的でした。

演奏に不満はあれど、いい舞台を見たな、と思いましたよ。残念ながら客は平日夜と
いうこともあってかガラガラ。席空いてそうなのでもう一回行くかも。以上、ご報告まで。