よく、EMI時代のジュリーニの声楽盤のことを、
「レッグが愛妻ショヴァルツコップをはじめ当時のベスト・メンバーで録音しようと思ったときに、彼の前に既にカラヤンはいなかった」
云々のエピソードを交え喧伝をされているけれど、要は、
「ならば、ジュリーニしかない」
と決断せざるを得ない貴重な才能であった証左として、好意的に理解している。

ヴェルレク、聖歌四篇は言うに及ばず、ベートーヴェンのミサソレ、ミサ曲ですら今尚聴く価値の存分にある演奏と思えます。
幸い、輸入盤でも入手の容易なものばかりです。
録音も、LP末期〜CD初期の妙なリマスタ改悪が、現行のCDではかなり改善されています。(とくにヴェルレク!)