ヴォットーは凡庸な棒振りだ。カラスとセラフィンが「椿姫」のレコーディングをめぐって
一時的に仲違いしたときEMIはやむなくヴォットーを起用したが、「仮面舞踏会」の平凡な
出来が彼の無能を立証している。

カラスがより高く評価した指揮者はジュリーニだった。60年代の末にEMIが彼の指揮、
パヴァロッティのアルフレードで「椿姫」の録音を計画したが、声の衰えたカラスが
直前で逃げ出し、実現しなかった。