先週土曜日、サンフランシスコ響のオールフレンチプロ聴いてきました。指揮
はMTTで、ブーレーズ「メサジェスキス」、メシアン「天の都市の色彩」、
ラヴェル「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」弦楽合奏編曲版(初演)、
ドビュッシー「海」という思いっきり気合の入ったプログラムでした。前半2
曲の室内楽はMTTがマイク片手に解説してから演奏。メシアンでは5分ぐら
い喋っていました。

SFクロニクル紙のコンサート評は絶賛していたけど、土曜日は会場が本拠の
デイヴィスじゃなくてサンフランシスコ近郊のクパチーノの大学講堂だったの
が悪かったのか、肝心の弦の音が十分響かず、いまいち冴えずじまいだったよ
うに思いました。
ラヴェルはこの日コンマスを務めたヴァイオリン奏者の編曲でしたが、なんか
せかせかした曲だなあ、という印象のうちに終わり、「海」は弦が思うように
うねらず色気不足のまま金管群の大活躍ばかりが記憶に残る演奏でした。
やっぱフランスものはフランスの指揮者とオケだよなあ、という固定観念を覆
すには至らなかったのは残念。この日の収穫は強いてあげればメシアンですが、
せっかくならば「クロノクロミー」みたいな大編成の曲を聴きたかったな。

でもまあ、地域コミュニティのおじいちゃんおばあちゃんたちがマイクロバス
に乗って大挙やってくるような演奏会に、こういうプロを持ってきたMTTの
見識はたいしたものだと思いました。東京以外では名曲コンサートしかやらな
いどこかのオケも見習ってほしいです。
#おばあちゃんたちは「とてもアブストラクトであったが興味深い演奏だった」
などと神妙な顔で喋ってました。