【アンダンテ本社からの回答】
ブルーノ・ワルターはデッカ用に「マーラー:大地の歌」の録音を、2回の公演
の前に行いました。
この2回の公演(17日と18日)は両方とも放送録音されています。
最初の公演(5月17日)は、アメリカの放送局「ロットヴァイスロット」
(Rotweissrot)、そしてもう一回の公演(5月18日)はウイーン・オースト
リア放送(Austrian Radio Vienna)によるものです。
「ロットヴァイスロット」による録音テープ(76cm/sec)は、オリジナル音源
としてウイーン・フィルハーモニー管弦楽団の書庫に保管されています。
また、オーストリア放送による録音テープは複製音源(38cm/sec)としてオース
トリア放送協会の書庫に保管されています。
私はこの両方の存在を知っており、私たちがマスタリングの際には、この両方
のテープをアイヒンガー・スタジオ(Studio Eichinger)に持ち込みました。
しかし、私たちアンダンテのリマスタリング用には、より状態のよいウイーン・
フィルの書庫からのものだけを使用し、他は何も使用していません。アンダンテ
・コレクションのCDライナー・ノーツにても申し上げましたが、私たちアン
ダンテのライヴ録音の音には、ライヴの緊張感と雰囲気を聴く事ができます。

ところで、5月18日のオーストリア放送協会(ORF)のテープですが、
これにはパツァークによる大きなミスがあり、いずれにしてもこのテープ
の音は、我々が使用した「ロットヴァイスロット」(Rotweissrot)のよう
に良い状態ではなかったのです。私は数年前に自分のラジオ番組で、この
ORFのテープを放送したこともあります。
最後に、ひとつ確信を持ってお伝えできるのは、私たちアンダンテはリマ
スタリングにおいて5月17日に録音されたオリジナル・テープ以外の
ものは使用していないことであり、そして、ウイーン・フィルハーモニー
管弦楽団の書庫から支給されたこれらのオリジナル・テープは、これまで
決して外に出たことのないものであるということです。

ゴットフリート・クラウス