【Iannis】クセナキス・3ドレー【Xenakis】
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0401名無しの笛の踊り
03/03/28 03:37ID:???ペースを取り戻したのか、顔には普段の余裕綽々といった表情が浮かんでいる。
「噂はかねがね聴いておりますよ、アリーセ嬢。そのピアノの腕前は、まさしく地獄に閃く雷鳴の如く悪魔的であると。」
「……仰ってる事がよく分からないんですけれども……。それって褒めているんですか?それとも馬鹿にしてるんですか?」
「半分半分。でも実の所、俺はあんたの演奏を実際に聴いたことねぇから、よく分かんねぇ。」
「それじゃあ、今度聴いて下さいますか?ハイドさんがお好きな曲を弾きますから。」
「んじゃ、クセナキスの「シナファイ」」
アリーセの、そのフランス人形のように愛らしい顔に不満気な色が浮かぶ。
シナファイは弾く事は出来ない、若しくは弾けた場合でも奏者の指は血だらけになってしまうという曰く付きの曲だ。弾けと言われれば弾けるかも知れないが、自分に血だらけになれと言うのか。
アリーセはふいっと横を向く。
「あんなの音楽じゃありません。ただの音の塊で気持ち悪いわ。」
「そりゃ、俺も同感。」
どこまでが本気でどこまでが冗談か分からない。
捕え所のない人だ。
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