東京芸術大学といえば、20年前の偽ガダニーニ事件、助教授の汚職事件を思いだす。
芸大が買った数千万のガダニーニのバイオリンについていた鑑定書が偽造だったという
ことから事件は始まる。名器には違いないがガダニーニが作った物かどうかは、結局
わからなかった。そしてそれにともない助教授が楽器商からリベートとして70万ほどの
弓をもらっていたことが発覚し、汚職事件として世間から注目された。音楽の世界では
楽器商に楽器購入の便宜をはかる謝礼は当たり前のこととして行われていたそうだが、
彼は国立大学の教員、つまり公務員だった。この一連の事件をきっかけに日本の音楽教育
の是非を議論されるようになった。しかし今も当時とはあまり変わっていない印象である。