この私の説明で、ようやく人々は納得したようであった。
宴が終わり、呆然としながら、外へ出た私を、先ほどのアメリカ人は
ある小高い丘へ案内した。彼女は、高本秀行が不当な扱いをうけていることが
我慢できないと言った。
「大丈夫ですよ。高本先生は立派な方だ。決して負けない。安心していい。」
励ますように私は言うと、彼女もうなずいた。
帰途に着く彼女の後姿を見送った私の眼に、赤々と燃える朝日が映った。
生きる喜び、高本先生と同じ時代を生きる喜び・・・、私は、熱いものがこみ上げてくるのを
押える事ができなかった。