ニルソンが、1955年のバイエルン国立歌劇場で、初めてドイツ語で
神々の黄昏のブリュンヒルデを、全曲舞台上で歌った歌唱より、
1964年に、ウィーンのゾフィエンザールで、のべ2週間かけて
繰り返し歌ったレコーディング・セッションでの、一番良いとこ
取りした歌唱の方が優れたものであることと、
1967年に初めて来た大阪の、3000人収容できる響きの皆無な
大阪フェスティバル・ホールでのイゾルデを歌っての歌唱より、
1958年のゾフィエンザールでのレコ−ディング・セッション
での歌唱の方が微妙なニュアンスを持ったピアニシモを
聴かせたことは、なんら矛盾無く理解できる。
レコーディング・セッションと一回限りのライブでの印象を
歌手の評価一般に拡大解釈する投稿に、その評価はきわめて
個別特殊なものであると知らせたく、再び投稿する次第。