210さんがあげたプリーモ・レーヴィの本私も読んで、一番有名な
フランクルの「夜と霧」(一貫して高貴な人間性を貫こうとした。最近
みすずより新訳)よりむしろ感銘を受けた。「灰色の領域」こそホロ
コーストの罪業の核心をとくキーワードだと思った。
音楽家の「罪状」についても「灰色領域」の観点が必要と思う。
あと『ショアー』(作品社)も是非。
221さんの「ハイデガーのナチ性」について
当時のユンカー層の流れを汲むドイツ教養保守層は思想的には決してナチ
そのものではなかった(無知な連中と馬鹿にしていた)。むしろ偉大なる
ドイツ精神をヴァイマールのアカ(+ユダヤ)連中による破壊から守る人柱と
してナチを利用しようとした。国法学者のカール・シュミットやハイデガー
(ナチを称える学長就任演説をやらかした)もこの階層の知的代弁者といえる。
どちらもレーム失脚を期を一にするようにナチから遠ざけられた。
どちらも偉大な国法学者・哲学者としての業績がそれによって覆ることがない
のと同様、たとえばフルトヴェングラーの遺産は承継されている。
言ってみれば灰色領域の典型的大物であった。