>>470
確かに身体感覚も美意識も変わってきてしまっているから
昔の演奏と今の聴き手との世界観の違いははっきりとあります。

ベートーヴェンやモーツァルトの同時代人の演奏は聴く事が出来ないけど
マーラーの同時代人は聴く事が出来ます。アーノルド・ロゼーが自分の四
重奏団とバッハのG線上のアリアを録音しているけど今の奏法とは全く違う。

それにも関わらず、この演奏を私は美しいと思います。音楽が時代を
越えるという事がいいたいのではなく、20世紀の音楽の歴史で我々
は何を獲得し、何を喪失してしまったのかもう一度考える時期に来て
いるのではないかという事です。

本来は古楽運動とは、硬直化した原典主義に対するアンチテーゼで
あったはずだと思うのですが、(それゆえにその演奏は徹底的に
現代に意識を向けられたものでなければならない)

どうもその点が理解されていないように思われます。