20年ほど前、二レジハージというハンガリー出身のリスト弾きが話題になりました。確か1904年生まれで、17歳でカーネギーホールにデビューしました。
その後50年もの間アメリカのスラム街でピアノのない生活を送り、70歳にして病気の奥様の治療代を得るために教会で小さいコンサートを開きました。
そのときカットテープに録音されたリストの2つの伝説がレコード化され、「19世紀のピアニストがタイムカプセルに乗って現れた」と話題になりました。
地獄を這うような重低音とスローテンポで奏でられる美しいメロディー、かなり癖があるので賛否分かれるとは思いますが、私はこの音でリストの虜になりました。
その後も地味な活動でしたが、日本でも数回演奏会を開きました。
リストの「バラード2番」、「別れ」、「ハンガリー狂詩曲3番」、「エステ荘の糸杉に」、「オラトリオ:キリスト;羊飼いの音楽」、「ものみな涙あり」、ワーグナーの「リエンツェとローエングリーンより」など、
一般的にはマイナーな作品を演奏していましたが、現代のピアニストからは到底聞くことのできない味わい深い音でした。
あははははははは。