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レクイエムはホイットマン(19世紀)の詩によるもの。件のエリオ

ットの荒地やゲロンチョンとは時代、テンスの異なる作品であり、読めば

明らかに違う表現物であると多くの人が感ずるに違いなかろう。ま

た、荒地は多くのテキストからの引用があるが、古くはサテリコン、ボー

ドレールからのもじりも指摘されているがホイットマンの作品との紐帯が
云々されている部分はないようである。
要は、ある意味かけ離れたこの二つの詩ではあるが、
かたやヒンデミットになる楽曲の装いを纏う事、i.e. Requiem、
でその総体は荒地に一脈通じる表現となったとあえて主張したい
----という事である。
このレクイエムは第二次大戦の終結とルーズベルトの死に触発され

作曲された。当時、ホイットマンを好んでいたヒンデミットは、由

来----ホイットマンはリンカーンの殉職にその詩を捧げた---にも興

趣を感じたとは後に世人が語るところである。そこにあるものを一

言でいうのは無理ではあるが、「人間と神との断絶感」を取り敢えず
掲げる事に異論はなかろうと思われる。
(以下ネクスト)