F.リスト
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0241名無しの笛の踊り
03/02/01 20:09ID:???それを自ら新境地まで開拓し、ブルックナーやワーグナーなどの出現を後押ししたのだが、
結局それに対応できるだけの、「表現すべきもの」を持っていなかったように思える。だから、
できあがってくる作品は、技巧に溺れただけの、何とも空虚なものとなる。いや、
単に空虚なだけならよいが、技巧が優れているだけに、却ってグロテスクである
(その点、メンデルスゾーンなどは好対照をなす。内容的には超越的に際だったものがないが、誇
張に満ちた作曲技法を使わなかったから、つつましやかに均整の取れた、趣味の良いものが
できあがっており、誰からも愛されている)。
こういった作曲家は、本来淘汰されて然るべきである。しかし困ったことに、
この 2 人やパガニーニ、サラサーテ、ヴィエニャフスキといった同類の曲は、
演奏家の技術訓練に適しているため、曲の価値を遙かに超えた頻度で演奏される。
そのため、それなりに解釈が磨かれて、つまらない曲を表面上まともに聞こえさせる工夫が
発達しているから、普段音楽に馴染みのない聴衆がすっかり騙されるという構造ができあがっているのである。
誰も、リストはクレメンティやツェルニーと五十歩百歩であることを指摘しない。
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