少し前に、「カードキャプターさくら」という、NHKで放映された
マンガが流行っていました。僕の弟(17歳、プチブル私立高生)も、
「さくらたんハァハァ」と一所懸命見ています。だいぶ前に終わったのに、
ビデオ屋などに行くと、根強い人気を持っているとのこと。

さて、「さくら」という名前を女の子に付ける親が、ここのところ急増
したと、先日の「朝日新聞」に書いてありました。今の若い人は知
らないと思いますが、桜は戦争=軍国主義のシンボルでした。アジア
の人々の心をあざ笑うかのように、靖国公式参拝を実行し、異を唱える
市民を「頭のおかしい人」と冷笑するタカ派の小泉首相の根強い人気を
考えると、そうした風潮もさもありなんという気がします。

このマンガは、主人公の女の子が、いきなり「あんたはカードキャプターや!」
有無を言わさず指名され、戦わされます。私はふと、かつて若者が「赤紙」
1枚で無理やり兵隊に取られた過去を思い出しました。
そんな時代はもういやです。スタッフの皆さんの家族には、戦争で
亡くなった方はいないのでしょうか。平和を愛する人間らしい気持ちは
ないのですか!なによりも平和が一番です!

また、「愛がなくなるなんて悲しすぎるよ」と言って、悪役と戦う
シーンがありますが、侵略戦争はいつも「お国のため」といった奇麗事
のもとに行なわれるのです。このマンガが、軍国主義を扇動している
危険な作品に見えるのは、私だけでしょうか。

NHKは不偏不党と言うのは、真っ赤なうそだと、本多勝一さんも書
いておられます。実際には、世界に誇る平和憲法をないがしろにする、
危険なマンガを垂れ流しているのです。

私には、NHKをつけると映ってくる、この小さな女の子の「はにゃーん」
という声が、若者を戦争へと駆り立てる軍靴の足音に聞こえてなりません。
カードキャプターならぬ、赤紙キャプター「同期の桜」の時代はもう
たくさんです!あなたと私は同期の桜じゃありません!