個人の聞き方・感じ方は多様であって然るべきは当然。ここでは受容状況が問題。
ブルックナーはもう既に完璧に異端退治を成し遂げた後のカトリックそのもの
の人だから、「原始的で怪奇な幻想」というゲルマン異教的要素は自分には希薄
に思えるが…。むしろその超越的普遍性が自分たちにない要素として八百万神
民族に受けているのでは。そこに「神性」を認めるにはやぶさかではないが、
ヴァントの皮肉にも聞くべきものがある。