私のピアノの先生は、とある国際コンクールの優勝者なんですが、メールで先生に伺った上原さんの感想を書いてみるね。
先生も、テンレス・ジャレットは好きらしいです。
どっちも凄い人ですね。
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テンレス・ジャレットは、やはりどの年代のコンクールであっても4位で、順当と考えます。
確かに上原よりパワーで押し通すエネルギーを感じますが、曲をじっくり内的に掘り下げてパフォーマンスする等始めとした諸種の芸術性は薄いと思いました。
それは私の好きな清水和音さんのリストのソナタを彷彿させるような爽快さを常に発揮する稀有な能力だと思います。

一方、上原さんの演奏は、歴代のパワー系のチャイコン入賞者と較べると確かに地味な印象を免れ得ないですね。
しかし、芸術性という意味では、ジャレットより遥かに資質の高さを見せてるし、音楽が非常に新鮮で素直です。
やはり、一位でしょう。
上原が優勝した時の、他の入賞者や予選で目立った人達の演奏は、歴代チャイコン入賞者に典型的なパワー系の人も何人かいました。
でも、そういう人達が評価をされてなかったというのが、最近のコンクールの趨勢なんです。
ここ最近のコンクールの弊害を避けるべく、音楽の本質が何か・・・というところで、聴衆の琴線に触れ高い芸術を提示する将来の蓋然性の高さを汲み取ろうというものです。
ショパコンでも、同様です。
素直な感性や技術は、現時点での効果ではなく将来的に人知の及ばない程の何かをもたらすのだと思います。
話を戻すと、上原さんの演奏は表面的な派手さはないものの、ピアニストにとっては驚嘆に値するパフォーマンスを常にしています。
かといって、将来的にリヒテルやポリーニのように偉大な芸術家になるかどうかは別の話です。
チャイコフスキーコンクールを通して聞いて、私も努力しないと思わせられました。