>>976
分かります、あのUNITEL版のチャイコは、当時の映像の中でも「熱い」演奏ですよね。
UNITELのベトは、78年の「第九」を除き、ひどいものでした。
皮肉なことに、晩年のカラヤン自身が精魂を込めたTeremondial版の映像作品は、
不自由そうな身体が痛々しく、決して彼の名誉になる仕事ではないように思います。
ただ、82年の4月に収録された「ベルリン・フィル創立100周年記念」の「英雄」は凄い
名演で、彼の底力を思い知りました。

CDだけを考えても、「トスカ」(79/DG)や「トゥーランドット」(81/DG)のように、本人の
意思でやりたい放題やっているのと、亡くなった年の「仮面舞踏会」(89/DG)のように、
ああしか出来なくなっていた演奏とを、同列に「カラヤンの芸風」として捕らえるのは、
乱暴かと思います。

ちなみに、CD棚を見るとカラヤンのCDは、かなりの数を占めており、LPで聴きはじめ
て以来、随分お世話になった演奏家のひとりとして、敬意を表しております。
彼の全盛期、ということについては、本当に意見の分かれるところですね。
私見では、イエス・キリスト教会での録音とスイス、サンモリッツでの夏期休暇中の
録音に愛着を感じます。(60年代の録音ということになりますか…)
アンチな意見と誤解のなきよう。