まとめ。
「指揮者」という仕事の考え方が違うのだな、と。「オレはこう思う」ではなくて、
「楽譜にはこう書かれています」という演奏。しかも凄い精度の。

すべての音をセリーとして均等に扱うというか、階層化して超ポリフォニー化してしまう
ブーレーズの発想は、12音を等しく扱うというもので、それはバルトークには非常に
有効だと思うのだけれど、マーラーはどうなのだろうとか思ってマーラーを聴いた。

各パートがくっきり聞こえてくるということは、ポリフォニー的に聞こえてくるということだから、
縦の結びつき(和音的な音の解け合い)を多少犠牲にしなければいけないということ、か。
マーラーの作品はそのあたりが、要点なのかも。

個人的には、マーラー5番に思うところあって、聴きながら頭で再構成していったら、けっこう感動した。
2楽章の再現部のコラージュ的な音楽は、この演奏で初めて意義が分かった気がする。