あーのーさー。
メカニックっていうけどさ。
たとえばコルト−のショパン練習曲の録音。
あれって、いまとちがって直しなしの本番で、しかも何曲かずつ録ってるのよ。
メカニックいこーるバリバリうるさい音で機械みたいに弾ける、っていうことならまあしかたないけど、
まっさらの「録音したまんま」でレコードにした、あの演奏のすごさが、
わからないっつーのが……もったいないよ。
集中力とか、タッチの多彩さとか、ポリーニ、キーシン、ツィメルマンは
逆立ちしたって、ああいう味わいは出せないでしょ。

で、フランソワのテクニックとか、曲の解釈とか、
いちど目からウロコが落ちてみると(笑)すごいよ、やっぱ。
天才、って言ってしまっていいんじゃないかな。

あれを超える才能はいまだに出現していない、とひそかに思っているのだが。
出てきたころのポゴレリッチとか「!」と感じたけど、
時代のせいか、演奏がその後ちょっと単調になってしまったようなのも残念。