確か吉田秀和御大だったと思うが、「リストは新しいものなら何でも受け入れ、
擁護した。それは彼にはある種の審美眼が欠けていたことを示している」といった
趣旨のことを書いていた。
リストを技巧とはったりだけの不真面目な音楽家と見なすような偏見は正される
必要があるだろうが、かといってリストの先見性や音楽史上での位置を過大評価するのは
いかがなものか。
「調性のない・・・」など、内容というよりネーミングの勝利だと思う。