名無しの笛の踊り殿へ
1です。残念ながら、貴殿の予想に反し、1986年10月のサントリーホールでの
「英雄の生涯」に行っての感想です(シューベルトの「未完成」が最初の曲でした。)
本来はカラヤンが、モーツアルトの「ディベルティメント」とブルックナーの「第9
番」を指揮する筈でしたよね。私のすぐ横の席に春風亭小朝がいました。そのコンサ
ートでの感想です。
因みに、今まで数多く行ったコンサートの中で最も感動したのは、1969年4月か
ら5月にかけて来日したカール・リヒター/ミュンヘン・バッハの「マタイ」と「ロ
短調ミサ」です。いまだにあの時のものすごい感動が、心によみがえって来ます。
今の古楽器によるバッハ演奏をもってしても、あれを凌ぐ感動は皆無です。あの時代
にリヒターがやった事は、今の古楽器演奏の比ではありません。
もしリヒターが今全盛期で、古楽器奏法をマスターし指揮をしたとしたら、今の誰も
なし得ない感動を与える演奏をしていると確信します。なぜならばあの時代に、それ
まで誰もなし得なかった方法で、あの歴史に残る名演奏をしたのですから・・・。
(ただ忘れてはならない事は、リヒターはK・シュトラウベ、G・ラミンという、ラ
イプチッヒのバッハ演奏を継承する偉大な二人の師のもとでバッハを学び、それに先
立つ生い立ちからしても、バッハの音楽をいわば「母乳」のようにして育ったからこ
そだということです。)

(話しを戻して)小澤の場合、「母乳となる音楽」は何なんでしょうか?

※ある本に「サイトウキネンオケ」は「サイトウキネンレースオケ」と言った方が
 よい。なぜならば、ヨーイ・ドンでスタートし、まるで競走をしているかのよう
 疾走し、そのままあれよあれよと息つく間もなくゴールイン!という感じだ。」
 と言うような事がありました。
 まさに「ドンピシャリ」の表現だと思いませんか?