> 「展覧会の絵」はよくできている。しかし、それはオーケストレーション
> のうまさのみであって、編曲に対する肝心の方向性は、完全に既存の
> 「アレンジ」と同じなのね。

そうでしょうか?
ピアノという単色的な楽器にオーケストラの各楽器で色付けしていくの
は、非常に創造的な仕事だと思いますが。

対して、吹奏楽におけるオーケストラ曲編曲は、まず、もとの曲の音色
ありき、でなされています。オーケストラ曲でソロを受け持つ管楽器は、
吹奏楽編曲でも必ずソロを受け持ちます。問題は、弦楽器がやっている
ことを、いかに管楽器へ振り分けるか、ということですが、それも、新
たな音色を加える、というよりは、原曲と比べた際に不自然に感じられ
ないような形で行われるのです。こういう、最初にモデルありきで、い
かにそれに近付くか、という編曲のあり方は、やはりラヴェルのそれと
は完全にコンセプトが違うと思います。

> ツェンダー編曲の「冬の旅」でも題に出したら納得したのだが。

これこそ、全然良い編曲だとは思えません。ツェンダー自身が言っているよ
うに「創造的」ではあるのかも知れませんけど。歌手が、マイクを通し声質
を荒らして歌うところだけは好きかな。