若杉が音楽監督としての最後の演奏会は、95年3月28日、
サントリーで近衛の「越天楽」とマーラーの交響曲第9番である。
演奏終了後、2階席後方に「若杉、COME BACK!」の横断幕が掲げられて
いたことを今でも鮮明に覚えている。私もそれに賛成であったが、一方で
今耳にしたばかりのマーラーにさほど感心せず、そろそろ潮時なのかもしれないな
とも思ったのだった。
付け加えると、若杉は、都響在任時にもチューリヒ・トーンハレ管やシュターツカペレ・
ドレスデンなどと来日し、クラシックファンのヨーロッパコンプレックスも刺激しながら、
80年代から90年代にかけてまさに一世を風靡したのであった、というお話でした。
おしまい。
おもしろかった?