第104番ニ長調「ロンドン」。1795年5月4日初演だそうです。
さすがにハイドン音痴といえども、この曲は耳に馴染みがある。名曲ですね。
で、ロンドンセットを11曲聴いてきて12曲目に聴くと、どう聞こえるか?
やはり旋律がどの楽章も魅力的。ハイドンも締めくくりの曲だということで、
とりわけ暖かいメロディを書くように腐心したのではないか。聴衆も
(18世紀の)、あれこれの旋律を口ずさみながら、演奏会場を後にしたはず。
第4楽章の主題などあからさまに民謡風ですね。第1楽章序奏の、弱音で奏される
方の動機(ヴァイオリン、また主部直前では哀しげなオーボエソロ)は、
とても「感情的」で、これまでの抽象的な序奏とは対照的に感じました。
ロンドンセット最初の93番も同じニ長調で、第1楽章第1主題の最初の3音が
104番とまったく同一です。しかし、主題全体の印象深さが違う。
なぜでしょうね? 104番では、第3〜4小節の(タタタタ・ターター)という
モティーフが展開部で大活躍する。これは102・103番から受け継いでいる特徴。
とはいえ、全体としてこの曲はロンドンセットの中でかなり異色だと思う。
(日曜日に、書くことがあれば、まとめてもう少し書きたいと思います。)