理不尽としかいえないような不幸が立て続けに起こる日でした。(涙
泣くにも泣けない、みじめな1日の終わりにはしかし奇跡が待っていました!(w

102番すばらしかったです。
はじめに聴いたフィッシャーの1楽章が何より見事。曲のすばらしさが
前面に出てきます。曲の構造、和声の進行と1聴のうちに深く知覚されます。
序奏の霊感と繊細さ、青空のカンヴァスに水彩が走っていくような色彩。
主部の切れ味と弾力感。そして引き締まった芯のある不協和音と、つやのある
幅広い協和音の壮絶な対比。展開部のこの上ない技術とアイディア。フガート。
旋律が軽やかに流れるとき、バックに光る伴奏楽想・合いの手・対位楽想。
録音も、うちので聴けば、見事に定位し、すばらしい質感と広がり。

ただし、2楽章は額縁に入った名曲といった感じで、3楽章の主部は何かしてやろう
と力んでよくないです。

残りの楽章はドラティが曲の魅力を見事に解説してくれます。
2楽章の色と空間がすばらしい曲です。魔法の世界に入ったようです。
優雅の中にメリハリの利いた3楽章。これはドラティが見事に押さえてますね。
流麗なコンサート・メヌエットとそれを締めるリズムがすばらしいです。
トリオは両者ともよいです。こういう作曲法はすごく好きです。特に弦。

4楽章が、また傑作。ドラティの展開のほうがスマートで、曲のフォームがよいです。
この曲、流線型のようでありながら、実に聴き応えのある展開をしてくれて
頼もしいです。モーツァルトでもベートーヴェンでもこういう見事なフィナーレは
書けないだろうな、と感じました(こういうのにはツッコマないのがお約束です)。
終わりもいい締めですね。心地よく聴き終わりました。