第100番ト長調。交響曲第100番、というのはインパクトありますねえ。もうこんな
数のシンフォニーを作曲できる人は出てこないでしょう。99(1794年2月10日初演)
→101(3月3日)→100(3月31日)ですから、まさに「月刊ハイドン」の勢い。

ザロモン:「なあ、ハイドンさんよ、アンタの最近の曲、どえりゃー難解でかんわ。
こないだも客に苦情言われたでよ。『おたくの演奏会の後半でやる曲、あれ一体何よ。
こっちはクラレットでローストビーフ流しこんできて、折角マターリしようと思うと、
むつかしい曲ばっかじゃない。消化不良起こすってば。演奏会の後は同伴のねーちゃん
としけこむつもりなのに、これじゃ立つものも立たないよ。』ここは一丁、誰でもわかる
ようなのを頼むわ。」
ハイドン:「らじゃー。」

というような会話があったかどうかは不明だが、97・98・99と重量級の音楽が続いて
きた後で、この曲、どの楽章も平易で明るい楽想ばかりですね。あと、「軍隊」という
イロモノ。第1楽章第1主題がまず木管のみで奏されますが、これがすでに鼓笛隊風。
第2・4楽章では打楽器が派手にガシャガシャ鳴る。アイディア勝負は、ロンドンセット
後半に多くなるのかな? 第4楽章はソナタ形式(単一主題)だが、ちょっとすっきり
しない。展開部で弦のみのフガートになりかけるが、すぐに散漫な感じの進行に戻る。
これはわざと? それとも深読みしすぎか? 第2楽章はブリュッヘンがうるさくていいです。