>>701
まず、指揮者の仕事には「交通整理」の役割があると思います。
小編成の楽団や協奏曲ならば指揮者不要・ソリスト兼務で演奏可能でしょうが、大編成となると難しいと思います。
それからオペラは指揮者がいないと無理ですね。伴奏用チェンバロを除く他の楽器との掛け持ちは不可能です。舞台上のソリストとオケを繋ぐものは指揮者だけになりますので。
(厳密にはプロンプターという補助者がいるのですが、プロンプターまで置かないと上手くいかない位交通整理が必要だと言う事です)
一度某若手のマーラー交響曲第6番を聴きに行った事があるのですが、解釈の前に整理が出来てなくて、ただ音がなっているだけの散漫な演奏となっていました。(特にあの曲は編成も鳴る音も多いですけれど。)
そんな経験があれば指揮者の役割を身を持って感じる事が出来ると思います。

次に解釈です。それほど大きくない編成で指揮者なしで交通整理が出来たとしても結果的に平凡な演奏になる事が多いと思います。
その平凡さが悪いとは言い切れませんが、それでかえって指揮者を置いた演奏の良さが引き立つような気がします。
音楽は絵画などと違い再現芸術なので再現の過程で再現者の個性がどうしても入ってしまいます。また再現者の表現の余地も残されている訳で、再現を専任する指揮者により、それが合理的に為されているものだと理解しています。