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第1回演奏会は、オーケストラはともかく指揮者が明らかな練習不足であった。
反対派の猛烈な野次の中さらされたが、一部信者による喝采もあった。
しかし曲が進むにつれ、聴衆はぞろぞろ帰り始め(中には演奏中、思いっきり
音を立てて去るもののいて騒然とした)、最終楽章のころには、ムジークフェラインの
平土間には、十数人の信者が残るのみとなっていた。曲が終わると、楽員たちは
速攻で舞台から去っていった。一人取り残されたコーホーは、「構わないでくれたまえ、
みんな僕のことをわかってくれていないといえよう」とつぶやいたという。
こうして第2回以降は中止に追い込まれたのである。