>>395
いわゆる古楽奏法が定着し、モダン楽器の演奏家達もそれを無視できなくなったのは事実です。
中には、メンバーに音楽学者の講義を聞かせ、付け焼刃の知識と方法でバッハをやらせるなどと
いう恥ずかしいことをやった人もいました。
しかし、古楽器の奏者たちを初め、まともな演奏家たちは、音楽学の知識と、実際の演奏経験の
蓄積により、総じて、とても自由な演奏をしていると思います。
一方、往年の演奏家たちは皆、大変個性的な演奏をしていたように見えますが、実際は、決して
好き勝手をやっていたわけではなく、彼らの信じる「伝統」や「作曲者の意図」に忠実に演奏
していたのではないでしょうか。

昔も今も、伝統やら音楽学の知識やらに縛られ、凡庸な演奏を行う人々は多く、真に優れた
演奏家のみが、それらを踏まえつつも、個性的で聴き手にとって普遍性を持つ感動的な演奏を
することができるのではないかと思うのですが。