すでに出た意見かもしれませんが、一言。

古今東西、民族音楽やジャズの即興など、記譜によりその生命の殆どが失われてしまう
音楽は数多く存在します。むしろそちらの方が主流でしょう。
クラシック音楽も同様で、楽譜を通じて作曲者のイメージが演奏家に伝えられるものの、
やはり多くの要素が失われます。しかし、この不完全な媒体を利用せざるを得ないわけで、
楽譜は言わば必要悪と言えましょう。
私は演奏を生業としておりますが、聴き手の皆さんが、特に楽譜を読めるか否かという
ことを意識したことはありません。
理想の聴き手というのは、聴くだけで作曲者、演奏者の意図を全て理解しうる人々でしょうが、
それは大変に困難なことであり、通常は楽譜を用いることによって容易に理解を深めることが
出来ます。音楽を聴くうちに、楽譜を理解の一助にしたいと思われる方は積極的に利用し、
聴くだけで十分楽しめるという方はそれで結構だと思います。
楽譜を読めるか否かで色々意見はあるようですが、楽譜というものは、音楽の理解のために
必要なものでもなければ、充分なものでもありません。
あくまでも音楽に関わるための手段の1つにすぎないものと思います。
あまりいがみ合わず、楽しんで頂きたいですね。