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末期でモルヒネも効かず苦痛で指揮棒が振れないのなら別だが、ガンといっても
部位と進行度によって苦痛の度合いや性質が異なる。
それと手術による患部の完全切除を諦めたのなら、投薬で進行を遅らせながら
指揮台に立つことは可能。
スヴェトラーノフは、何度も手術を受け、もはや少なからぬ苦痛に堪えられ
なかったのだろうけど、最後は切除手術を回避し延命を計った例。だから、
彼は薬で痛みを緩和しながら、ガンで死ぬ1ヶ月前まで指揮台にたっていた。
古いところではジョージ・セルも有名。

アバドのように患部の切除を選ぶと、当然ながら当分の間の完全休養が必要と
なる。彼は術後4ヶ月は指揮台に立てなかったし(本来はもっと休養が必要
だったはず)、復帰後、彼がどんな健康状態なのかは外見で一目瞭然。
アバドは70歳前で術前体力があったこと、発見が早かったこともあって切除
手術に踏み切れたものと思われるが、サヴァリッシュは、手術と術後長期間に
渡って続く治療に堪えうる体力があるかどうかと、術後のクォリティ・オブ・
ライフを考え(先般、奥さんを亡くしているので難しい)手術はせずに延命する
ことを選んだのだと思う。ちなみにサヴァリッシュがガンであることは、広く
知られた話でしょ。
はともかく、