毎夏恒例のVPOシリーズは、プログラムを見てもBPOに比べてイマイチで、
今年も…かと思ったら第1回の小澤は大変感動した。オール・ブラームス・プロと
いう地味なものだが、ヴラダーのソロを得たピアノ協奏曲第1番は、出だしを聴い
てビックリ!もの凄い重厚なサウンドが展開され、繊細なヴラダーのピアノを、
オケの中のひとつの楽器に融け合わせて、壮大なサウンドを展開している。かつ、
メロディアスな魅力も失っておらず、大変完成度が高く、失礼ながらVPOにこれ
だけのブラームスが演奏できるとは思わなかった。後半の交響曲第2番は、このコ
ンビで2000年にも演奏しているが、完成度は比較にならない。重厚なサウンドと、
メロディアスな作品の魅力をあわせて表現しており、聴いていて清々しい気分に
させてくれる名演だった。小澤/VPOのコンビはルーチンワークに陥りやすい
が、このライヴは今までとは全く違った完成度で、このチームワークがあるから
こそ、ニューイヤーの成功があったのかと思われる。とにかく、今年はVPOも
注目である。