この作品、CDを聴いてみて、チェリビダッケが封印したかったわけもわかった。作品はドビュッシーのおもちゃ箱と、ラヴェルのマ・メール・ロワ、ストラヴィン
スキーの火の鳥を合わせたようなメルヘン志向のものだが、チェリビダッケは作曲家としてはイマイチで、あくまでプライベートな範囲で作曲・レコード化した
もので、録音から20年以上経た今となっては、ちょっと中途半端な遺産になってしまったように思われた。ちなみにこれがDGからのチェリビダッケの最後のCD
になるらしい。思えば、EMIからCDが出ると知らされたとき、大騒ぎになったものの、今やチェリビダッケのCDもあまりヒットしなくなった。チェリビダッケ
が生前録音を許可しなかった理由が、分かるような気がした。