結局、スズキメソードというのはかなり抽象的なものだと思う。

1.母国語がしゃべれるように誰でも楽器が弾けるようになる
 という前提で

2.より早期の教育
3.より多い練習
4.よりよい環境

を子供に与えましょう、というものだ。あとは幼少期においては楽譜より
音のイメージをしっかり頭に植え付け、お手本の水準を目指して練習して
いく。スズキ独自の曲集を使いながら技術の習得も同時に行う。
こんなところだろう。

これくらい抽象的だと解釈とやり方次第で成果は全然違ってしまう。
スズキの曲集は非スズキの先生でも使っている人は多い。この曲集に
若干の練習曲を加えれば初等教育は立派にできてしまうのだ。
スズキでも非スズキでも楽曲の中で技術を習得できるようにうまく教えられる
のがいい先生、そうでないのがダメな先生だろう。悲しいかな、楽曲だけを
進めればいいと勘違いした先生に当たると悲惨だ。本来、先生の自由な創意工夫
によって活かされるべき教本が殺されてしまうのだ。

こういうことを恐れて今では1から10まで教本の中に詰め込むように
改革(?)が行われているような気がしてならない。