つまりね、>>48の言うような「重い荘重なバロック様式の盛装」なんてのは
存在しない幻影だと言っているんだよ。

初回ゴルトベルク録音の1955年で見ると、当時あったのは
「ロマン派を引きずった厚ぼったいポリフォニー犠牲スタイル」か
「模索中の、まだこれというスタイルを成していない古楽演奏」
そしてトゥーレックらの導いた
「ポリフォニーは尊重するが楽譜の音価は即物的に捉えるモダン演奏」。
グールドはこの最後のトゥーレックの延長線上で活動した演奏家であり、
60年代以降やっと盛んになってきたいわゆるピリオドスタイルとは
肯定的・否定的双方の意味で関わりを持っていない。
だから、まだ発見されてもいない「バロック様式」に対して
グールドが新たなスタイルを提出した、とかいう言い方はオカシイということ。

ちなみに漏れは全否定型アンチではない。
グルの弾くフーガは大好きだよ。舞曲はイタイと感じるが・・・