何人もの子供を教えてきました。
それでつくづく感じるのは、音感は生まれつきのものが大きいということです。
5歳で初めてピアノにさわり、その瞬間からピアノの鍵盤の端から端、単音なら
全部当ててしまう子もいれば、何ヶ月経ってもドとラの違いが聞き取れない子も
います。(ドからソまではわかるのですが、ラになると駄目。こういう子、
多いです。)
前者は、和音聴音、旋律聴音とも訓練すれば面白いように上達していく。
後者はちょっと出来るようになるまでに膨大な時間がかかります。
不公平なことですが、神はすべての人間に平等な能力を与えないのです。
但し、出来るからと言って前者の子に徹底的な絶対音感教育のようなものを
与えてしまうと、この子の音楽の耳はゆがみます。
ただの音当てマシンになってしまうのです。

要するに何が言いたいかというと、音楽を感じる耳のほうが大事だって言うこと
なんだな。こういう子には、音当てゲームよりも良い音楽をたくさん聴かせること、
それこそが一番の教育ですね。
子供の時期の過度の聴音訓練は、弊害が多いです。
その意味で、大人になるまで聴音訓練をしてこなかった人たちはラッキー。
絶対音感なんていらない。入試に通るぐらいの技術を習得するための努力
をして、あとは相対音感を磨いてください。

幸せな音楽人生を送ってください。以上。