デンオンの廉価盤シリーズの一枚。
「弦楽のためのレクイエム」「ノヴェンバー・ステップス」
「遠い呼び声の彼方へ!」「ヴィジョンズ」の4曲を収めて1000円ですから、
これから武満を聴こうという方にはお勧めです。
ただし、演奏は「無難」という形容があてはまる程度のものです。
「ノヴェンバー・ステップス」は、和楽器を前面に出したことから、
武満の代表作とみなされることがしばしばですが、彼の最大の特質である
管弦楽の音色の多様性を知ることのできる曲ではありません。
これを代表作とされたのでは、武満も迷惑でしょう。
「遠い呼び声の彼方へ!」は美しいのですが、岩城/徳永の鬼気迫る演奏
にははるかに及びません。しかし録音は良く、「ヴィジョンズ」では、
十分に「タケミツ・トーン」を味わうことができますから、
買って損はしません。