まず、太平洋戦争の経緯について語らねばなりませんね。
そもそも、太平洋戦争以前に、日本は満州事変を起こしています。
満州とは、現在の北朝鮮の上辺りに位置する場所です。
歴史的経緯で、満州の鉄道の権利を日本が持っていたのですが、当時の大陸は
まだ不安定な情勢が続いていました。
中国は、共産党と国民党が内戦状態で、ほぼ無政府状態だったのです。
現在のパレスティナの状態に似ていると言えば、お分かりになる方も多いのではないでしょうか。
アラファトが武力闘争の放棄を宣言しても、過激派が自爆テロを止めないのです。
国家権力が形骸化しているので、政府が『止めろ』と通達を出しても、地方の人間はそれに
従わないのです。
中国の地方の軍閥は、たびたび満州鉄道を襲い、運搬物資を盗んでいったのです。
また、ソ連は満州に近い国境に兵を増強して、領土的野心を匂わせていました。

第一次大戦以後に、国際連盟が結成され、領土の不可侵を加盟国は宣言していましたが、
実際には、賠償金の未納を理由に、フランスはドイツのルール工業地帯に攻め入っています。
要は、日本による満州事変は、国際連盟発足以後の平和・協調体制を初めて破った、非常に
悪意のある事件だった、という記述が教科書には為されていますが、それより以前に既に
ヨーロッパでも同じような状況が起きていたという事です。
これはつまり、帝国主義的な国家間の競争は未だ続いていたという事を示しています。