>>397

>ピアノは何も考えないで弾くと「鼻歌をうたうような自然さ」を表現できない楽器
>なのですよ。

これもちょっと理解できないですね。テレビか何かで聴いた旋律を、楽譜なしに鼻歌
気分で弾けませんか?フレージングについては、楽譜ごとに違うのですから、自分の
好きにやってよし、と思うのですけど。モツの時代のフォルテピアノは、現代ピアノ
のようにフレージングの違いを表わすほど器用ではなかったはず。ハープシコードに
毛が生えた程度のものです。装飾音の弾き方だって演奏者によって様々ですし、モツの
時代は好きに弾いてよかったというのが定説です。

>「何も考えず弾くだけなら、マスターするのに1週間もかからない。でも、どうや
>って弾くか考えて仕上げていくと、1カ月あっても足りない」

彼は、レコーディングの前にはその作曲者の全曲を検討した上で、弾き方を検討する
というような発言をしていますね。確かに、スカルラッティやスクリャービンなど
では、彼の明哲な解釈が光る演奏が目立ちますが、私は個人的にモツについては否定
的です。何もそこまでして「ホロらしさ」をアピールしなくても、という感じの方が
近い。これも、個人の好みということになるんでしょうけど。素朴な狩を楽しむ一団
に、戦車で乗りつけるような野暮さを感じてしまう。