>>109
夏田作品の長さは12分半だよ。
あの作品についていえば、純粋には「スペクトル技法」とは違うコンセプトで書かれている。
一般にスペクトルといえば、対象になる音を解析して、その演繹で構成音やオーケストレーションを決定するが、
夏田作品は倍音の和音(その中には当然微分音が含まれる)を使用しているだけなので、スペクトラルではあるが、「スペクトル技法」ではない。
しかしそれも曲全体の3分の1だけで、あとはクラスター状の組織であったり、四分音を用いたモードであったりで、彼に近い距離にいる私からみても、あまりスペクトルにこだわっている印象は、まるでない。
同じくグリゼイの弟子になる金子仁美氏も別にスペクトルやっているわけではないし、ミュライユの弟子である望月京氏も特にこだわっていない。
でも曲は良いよ。なお余談だが、夏田氏は魚路作品をすごく評価していた。