今や過去の人として他の死んだ巨匠と同じまな板の上
で評価されるのだから、コントロール能力の低さとか
が厳しい批判にさらされるのは致し方ない。

しかし、朝比奈の演奏が常時リズム感に乏しくバランスの悪い
音塊の羅列であるがごとく評してる者は本当に彼の演奏を
聞き込んでいるのか疑わしい。

朝比奈のピアニシモは単に音量
が小さいだけでない独自の緊張をはらんでいるし、節目での
微妙なルバートが曲の構造を浮き立たせることも多い。