地域性とかもそうなんだけど、漏れにとってマーラーとは
一つの青春の観念を体現しているものなんだよね。

地域性とか国民性とか文化的な文脈とか、ひいて見ると
いろんな問題があるわけだが、10代の子ども・青年だった頃、
喜びも苦しみも世界の美しさも儚さも、全部マーラーという人が
描き込んでいると信じて疑わなかったよ。そういう意味では
若い頃は、演奏云々などと言う前に、のめり込むように聴いていた。
もちろん生意気盛りだから、いろいろ偉そうな能書きは垂れていた
こともあるけどね……。ここの住人もそういうことない? マーラー
でなくとも一時期人生の糧として、一人の作曲家にのめり込んだこととか。

その時期によく聴いていたのが、巨人/小澤・ボストン響(旧盤)だ。
ここじゃ小澤の評判は概して良くないが、この旧盤だけは若さに満ちあふれた
ピーンと張りつめた音がすごい。お節介してまで薦めたい一枚だ。