ある教授の意見。

創業者の精神・原理・指導方針の解釈を始めますと堂堂巡りになりますし、
指導者・生徒双方の力量の問題も絡みますので個々の事例に拘泥しすぎるのは
危険でしょう。
ただ、ここまで広く受け入れられた背景を考えてみることで今後の展開が
見えてくるものと思います。

個人的には外国語習得理論の変遷と軌を一にするものととらえています。
従来あった文法読解法ではいつまで経ってもしゃべれない、という批判から
「母語環境と同等の条件を設定する」というダイレクト系メソッドが生まれ、
さらに戦後アメリカで「ネイティヴ・スピーカーのように外国語が使えるように
なること」を目標とするオーディオリンガル・メソッドが隆盛となりました。
この理論が確立されたのち、従来の外国語教育のカリキュラムは根本的な見直し
を余儀なくされました。少なくとも初期の段階では文法や文学の学習は除外され、
まず耳でしっかり聴いてそれが口頭で言えるようになる口頭技能の訓練に焦点が
あてられるようになりました。