演奏会のナレーション(?)では「最終校訂版」といっていましたが、これでは相当誤解を招く危険性があると思います。
レニングラードフィルの団員は「ムラヴィンスキー版」と呼んでいるそうです。この楽譜は元来、門外不出といわれていたそうです。
最終校訂版というのは相応しくありませんし、最終校訂ではないです。
一般に演奏されるものと決定的に違うところは第4楽章のテーマが帰ってくるあたりの弦楽器とピアノが「ファソラ♭ソラ♭ドミ♭」
とやる所を「ファソラ♭ソファラ♭ミ♭」とやっていることですね。また同じく第4楽章で冒頭の4分音符=88から徐々に徐々に
テンポが上がっていきますが、現在出版されているスコアには細かく要所要所にテンポの数が書き込まれていますが、
これは初演前にムラヴィンスキーとショスタコーヴィチが話し合いながら、ムラヴィンスキーが自分の譜面に書き込んでいったもので、
それが出版譜に採用される形となったのです。