ワンポイントマイクによるオフマイク録音は、ハイ落ちのニブイ音になる。だから近接マイクの
マルチにエンジニアはしたがる。
ワンポイントの無指向性マイクだけだとオーケストラ録音の場合、遠くにある楽器の音を拾えない。
かといって単一指向にすると低音が出ない。そこでフィリップスは無指向性と単一指向性マイクを
2本ずつ混合した天吊り4本マイクを考えたが、それでもオケの録音ではとらえられない楽器が
出てくるし響きに癖がホールの音は修正できないから補助マイクを必然的に入れてしまう。
ワンポイントマイク録音のみで音楽マニアが納得出来る音で録音できる条件はごくごく限
られている。
事実、テラークやデンオンの大編成オケの録音は表面的にはワンポイントマイク録音
を標榜しているが、その正体は、商標に偽りありで12本くらいのマイクのミキシング録音である。
仮にワンポイントマイクでデジタルの欠点が補えるとしても実現できるのはごく特殊なケース。
もし仮にワンポイントマイクがベストな録音手段だとしたら、ミキサーもいらなくなり
エンジニアも仕事がなくなる。ワンポイントマイクにすればCDもアナログ支持者が
納得するような音がでると考えられているなら、それは実際の録音現場を知らない証拠。
多分プロの翻訳氏さんは録音の経験はないだろう。