>>285
はいよ。

CDの出現以来、主にHi-Fi雑誌から、その荒くて金属的で冷たく味気のない
音について不満の声があがっていった。主にデジタルのメディアそのものに
起因する不満であった。しかしむしろ、複数のマイクを演奏者に近い位置で
録るという録音方法が原因であるというのがわれわれの考えだった。先に
述べたように、生の楽器の音は、近くではなくて、ある程度の距離を置いて
聴くべきものである。楽器との距離が近いと、音が荒く、悪くなるのである。
バイオリン奏者のすぐ側に立ってご覧なさい。いい音ではないでしょう?
しかし、今日の大多数のレコーディング・エンジニアがこのようにして録音を
しているのです。新しい規格が出され音の透明度が増せば、それまでアナログの
テープの変調ノイズやLP表面のノイズの下に隠されていた部分が聞こえるように
なるのです。反CD派の人たちがCDを、すばらしいラジオ3の放送と比較した
ことがあります。ラジオ3の多くの放送がまだワン・ポイント・マイクを使っていた
頃のことである(今では使われていない!)。彼らは明らかに、ラジオ3は10年以上
前から、CDよりもレゾリューションは低い(たったの13ビット)がデジタル化されていた
ことを知らなかったのです。しかしそのことを知らなかったため、
彼らは自分たちのCDに対する評価を疑わうことはありませんでした。