シューベルトの晩年(といっても31歳)のニ長調交響曲(第10番)について一言。

他の補筆作品と異なり、この第2楽章アンダンテはもっと注目されてもいいと思う。
それまでの作品から一歩踏み出したような寂寥感が漂っている。
この楽章だけ抜粋して演奏しているCDもあるくらい。
また、第3楽章はスケルツォとして書き始めたようだけど、いつのまにかフィナーレに
なってゆくという、試行錯誤の跡がわかる興味深い曲。

死の数ヶ月前から、対位法の能力不足を感じ、師(後、ブルックナーの先生になる人)
について勉強していたシューベルト。
グレイト交響曲(今第7番と呼んでいる曲)を自分としては真の「第1番」のつもりで、
作曲家の道を歩もうとしていたらしい。